長野県長野市の信州善光寺は、皇極天皇3年(644年)に創建された、国内有数の古刹です。
 御本尊「一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来)」様は、インド・朝鮮半島百済国を経て、わが国への仏教伝来とともにもたらされた日本最古の霊仏といわれ、一つの光背の中に三躰の仏像が並び立つ特徴的なお姿をしています。この如来様は、宗派・身分・性別などを問わず、あらゆる衆生を極楽浄土にお導きくださる仏様として、時の権力者や諸宗派の高僧、庶民に至るまで幅広い信仰を集めました。
 善光寺信仰は平安時代末期から全国的に広まり、鎌倉時代になると各地に「善光寺」という名前の寺院が建てられたり、善光寺如来様と同じ一光三尊様式の阿弥陀如来像(善光寺仏)が祀られたりするようになりました。信州善光寺は約千四百年の歴史の中で十数回の火災に遭い、また戦国時代には如来様が約半世紀にわたって全国各地に移転奉祀されるなどしたために、地元での歴史資料の多くは散失してしまいましたが、日本国中の「善光寺」および、寺号は異なっても「善光寺仏」や「善光寺縁起」などを有する寺院の存在が、善光寺信仰の広がりを今に強く伝えています。
 平成四年(1992年)、信州善光寺がこれらの寺院へのアンケート調査を行ったところ、全国には443の「善光寺仏」があり、「善光寺」を正式な寺名とする寺院は119ヵ寺にものぼることがわかりました。この調査がご縁となり、平成五年11月、信州善光寺とゆかりの深い寺院や神社によって「第1回善光寺サミット」が開催され、その席上で「善光寺如来様の仏徳を宣揚し、後世に伝え、世界平和に寄与する」ことを目的とした有志の集いとして、「全国善光寺会」が設立されました。
 以後、二年に一度「善光寺サミット」を継続的に開催し、全国の会員寺社が集まって交流を深めています。また、善光寺サミットや、数え年で七年に一度の信州善光寺御開帳の折には、信州善光寺の境内において記念法要を行っています。
 
 このサイトでは、全国善光寺会会員のうち、118寺社の詳しい情報をご案内いたします。(平成29年7月現在)
 善光寺ゆかりの寺社へのご参拝の一助となれば幸甚に存じます。

平成21年4月吉日
全国善光寺会事務局
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